Hotmailユーザーもそうでないかたも!
「msn Homtmail グリーティングカード 送って当てようキャンペーン」のmsnスペシャル画像を制作。
ここは横浜動物園ズーラシア。今から3時間前、マシンの前で検索エンジンを走らせるオレがいた。キーワードは「イノシシ 動物園」、116000ヒットの検索結果。キーボードを走らせる手が汗ばんでいるのは、本日がmsn Hotmailグリーティングカードスペシャル画像の納品日だから、だ。
「なに、横浜にアカカワイノシシが居るのかっ!かわいいぞっ瓜坊!」
「今から出ると閉館の16時30分には間に合うな……」
デジカメのバッテリーを確認して、いざ東京を後にした。クソ力はやはり土壇場でないと発揮されない、のだ。
到着現時刻は15時30分、閉館時間まで残り1時間。入り口で訪ねた今回の標的「アカカワイノシシ」が居る場所は後半とのこと。自然と早まる足。アカカワイノシシと写真撮影のミッションを達成するには、あまりにも時間がない。とはいえ、目に入る展示動物のプレート。インドゾウ?スマトラトラ?小さいころ幾回と通った宝塚動物園のトラはトラだった、ゾウはゾウだった。ここにも情報細分化の波が押し押せているのか、じゃあなぜオカピはコンゴオカピにしない?そんなことを考えながら、期待に胸膨らませて風を切ること30分。メインロードから少し外れたところに「アカカワイノシシ」のプレートを発見した。

しかし、遠い、離れすぎている。これでは撮影は難しい…。
入園時に渡された「アカカワイノシシの新しい家が2007年春にオープン!」のチラシを思いだす。そういうことだったか…ワタシとアナタを隔てる2つもの柵、来年春の出所が待ち遠しいワ。なんて化粧もそこそこに面会に来たホステスの、安易な役作り的感傷に浸っている場合ではない。早速ズーラシアに電話して、交渉を開始する。
「すいません、今アカカワイノシシの前にいまして、彼らと撮影したいのですが遠すぎて…
今から隣接している飼育小屋に入って近くから撮影することは出来ませんか?」
「うーん、今日は無理ですね〜、事前に電話でご連絡いただければ出来なくもないのですが…」
そんなやり取りを続けながら考えること3分、無理なものはムリという結論から、目的であるアカカワイノシシとの写真撮影を断念。閉館までじっくりと観察しながら次のプランをひねり出すことに。クリエイティブの現場では、時には逃避も必要だから、だ。
イノシシといえば「突然の襲撃!深夜の民家に惨事」「嗚呼、無念の山菜採り老婆」など、凶暴さをウリにメディアに取り上げられることが多い。ほほえましい動物系ニュースが多い中、クマと同類の「事件性」を備え持った「野獣」のイメージがある。荒々しく野を駆け抜け、猛々しく凛と立つ。生きる猪突猛進。しかし目前のソレから受ける印象からは、本人達はどこふく風、むしろ穏やかなものだ。

アカカワイノシシのヒゲは立派だ。まるで仙人のように、いい具合に薄い。
歌舞伎役者を思わせる顔の造作、とは言い過ぎだろうか。

子どもは親の後ろにくっついて歩く。親子の仲が良いようで、ほほえましい。

鼻を使って地面を掘りかえす子ども達。その目的が無い行為には、無邪気という言葉がふさわしい。
鳴き声は高い音程で長い。時々ブタに似た撥音を繰り返す。

もう瓜坊ではなかった。
トボトボと頭を痛めながら出口に向かう足には、先ほどの颯爽さはもう無い。「用意7割、作業3割」の言葉が脳を駆け巡る。周囲にただよう動物の匂いに、純粋に「クサい」と感じた我が臭覚。そういえば今日が今年初の動物園来園だった。今年も残すところあと数十日、あっという間だった。
いや、ここでまとめる訳にはいかない。
後悔先立たず、このミッションはまだ終わりではない。本日がmsn Hotmailグリーティングカードスペシャル画像の納品日だからだ。これからなのだ。オレに残されたラックを信じて、目に入った「おみやげコーナー」の看板につられ、徒然なるままに歩みをすすめると…
果たしてどんな年賀状になったのでしょうか!?
答えは2006年12月26日から始まるmsnキャンペーンサイトにて、年賀状をご覧ください!
文:グラインダーマン01 タグチ ヒトシ ※このストーリーはノンフィクションです。
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